君に出会った月曜日
ついに、入試開始の前日を迎えた。


私は去年、篠原くんと話していたことを思い出していた。


やっぱり、入試前日って、緊張するんだね・・・。 


最後の追い込みの、先生の講話を聞きながらそんな事を思い返していた。


今年も、卒業生の人達がたくさん来ている。


でも、その中に、やはり篠原くんの姿はなかった。


当たり前のことだと思いながら、しょんぼりしている私に、葉月が、


「篠原くん、ついに来なかったね・・・」


と言った。どうやら彼女も少し落ち込んでいるらしい。


「最後くらい、きてほしかったよね。」


「うん・・・、でも、いいんだ。
篠原くんにとって、私は何でもなかったんだから・・・」


「そんなことないよ。
篠原くんは、愛奈のこと・・・」


最後の方はよく聞こえなかったけど、葉月が私を励まそうとしてくれているのはわかった。


「ありがと、葉月。受験、頑張ろうね!」


「うん!全勝しようね!」


そう言った私達の後ろの窓には、ちらちらと雪がキレイに舞っていた。



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