君に出会った月曜日
廊下の自習ブースに行くと、六年生の男子が二人、一生懸命問題を解いていた。


顔はよくわからないけど、たぶん最難関クラスじゃないかな。


てことは、聖葉学院でも受けるのかな。


にしても、さっきから、大変そう。


私も来年は、こんなに忙しくなってるのかなー


そう思った時、


「あっ」


チェックの服を着た六年生が、声をあげた。


どうやら消しゴムを落としたらしい。


こっちに転がってきたので、拾い上げ、六年生の元へ持って行った。


「あの、これー」


渡そうとして顔をあげた瞬間ー


息をのんだ。
< 5 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop