湊くんの秘密。
VOICE : 00




「好きです」

「は…?」



急に告白されたのは、関わったこともない存在感のないクラスメイトだった。


なにを言っているの、コイツは。



「少なくとも蘭ちゃんは、俺のことが好きなはずです」

「え、っと……」

「…じゃあ、こう言えばわかるかな」



背の高いコイツは腰を折って、あたしの耳元に顔を近づけた。



「さっさと俺のこと好きになれ、バカが」



な、な、なんで……!

何でコイツが大翔(ヒロト)様の…っ!



一体

何がどうなんってんのーーー?!



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