湊くんの秘密。
お、驚いてる。
ってことは、やっぱわからなかったんだ!!!!
自然と顔が緩む。
へっへーん。あたしの勝ち♪
勝負なんて、最初からしていないのに
いつもあたしは湊くんにキュンキュンさせられて、負けたような気がしてたから。
ちょっとくらい、勝った気になったっていいでしょ?
「え……にんじん…?え?」
「入ってるよ。湊くんがリビングにいる間にいれたの」
「えっ個体ないじゃん!味しないじゃん!何で?!」
二杯目のルーをついでしまった湊くんは、まじまじとお皿の中のカレーを見つめた。
相当びっくりしてるよ、あの顔…。