湊くんの秘密。
少し湊くんが遠くなっていくような気もするけど…
だってそれは仕方ないじゃない?
ああいう業界なら、活躍しなくちゃ意味がないんだもん。
「おめでとう…本当によかったね」
『でも…学校は遅刻とか早退とか多くなりそうなんだ』
「…そう、なんだ…っ。でも!会えるじゃん?顔見られるだけで、嬉しいよっ!」
あれ。
どうしたんだろう、あたし。
さっきまで、湊くんが活躍してくれて喜んでたじゃん。
本当にすごいって、思ってたじゃん…。
何でだろう。
…何で今急に、寂しいって思ったんだろう。
湊くんが一日中学校にいないだけで、何がそんなに…。
なんで胸がズキズキ痛むの。
おかしいよ。
『……蘭?』
「え、あ、なに?」