湊くんの秘密。
模造紙組は教室でやってると邪魔そうだったから、隣の空き教室で製作中。
3人だけしかいないから、楽しいし、ラク。
「あ、みゅうくん〜こないだの『カルテット』のラジオ聞いたよ?
あれはダメでしょ〜、真剣に言ってよ!」
「ちょっ、黒崎さんは聞かなくてもいいよ!」
照れたように笑う湊くんを、あたしは横からじっと見つめる。
「なにそれ!あたしが聴いちゃダメだってゆーの?」
「や、恥ずかしいからさ…」
「聴くのは蘭だけでいいってか?お?どーなのよ、みゅうくん」
完全に悪ふざけモードの美菜子の肩をまあまあと抑える。
ラジオの一部のコーナーで、自分のキャラで
リスナーから送られてきたセリフを読むんだけど…。