湊くんの秘密。




「好きです…っ。今は声優としての湊くんが好きかもしれないけど…っ、ちゃんと……、久遠湊くんとして好きになりたい、です…ぅ、」



どうしよう神様。

どうしようお母さん。

どうしよう美菜子。



あたし



「よかった…。

あの、ぎゅーってしてもいい?」

「…っ、お願い…っします…」



鈴木湊くんの彼女になってしまいました…。



「それと、さっきみゅうくんって言ったよね」

「あ…っ」



『あたしはずるいんです…。みゅうくんの素性を知って、付き合いたいって…考えてるんです…』



やめてと言われたのに、その後に言ってしまったことを思い出して


すいません、と謝った。



でも、どうでもよかった。



耳元で湊くんの声がして、湊くんに抱きしめられてる現実の方が

よっぽど衝撃的だったから。



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