湊くんの秘密。
2人で顔を見合わせて、ニヤニヤしてはキラキラした笑顔になったり。
「どーしよ?!何着ていこう……。ていうか、何時間前に行くっ?!」
顔は上げずに、耳だけを2人に傾けて、俺は静かに聞いていた。
体が熱い。
まさか、同じクラスのやつが来るとは思っても無いこと。
バレたらどうしよう、というより、2人が来てくれる嬉しさの方が大きかった。
「みゅうくん、あたしたちと1歳しか変わらないのに本当にすごいよね…。尊敬する」
「だよねー…。ちゃんと学校行けてるのかな?ご飯食べれてるのかな…」
学校もわりかし行けてるし、ご飯もちゃんと食ってるよ。
先輩にご馳走してもらうことも多いし、心配する必要なんてないよ。
2人が本気で心配トークになってきたところで、耳をシャットアウトした。