湊くんの秘密。
え。
それ、ひどくない?
と思ったのもつかの間、湊くんの腕が肩に回る。
つまり、肩を組まれた感じ。
「慶太さんは蘭の良さなんてわかんなくていんだよっ。わかってもらっても困るし」
う、わ。
や、ちょっとまってそれ…っ。
「…はぁ。そうですね。私が悪うございました」
マネージャーさん、慶太さんっていうのか。
なんて考えながら、顔が赤くなっていると、
マネージャーさんから物凄い言葉をお見舞いされた。
「顔がリンゴのようになってる方がいらっしゃるので私はお先に失礼します。
それから湊」
ドアノブに手をかけて、マネージャーさんは振り向いて、こう言った。