湊くんの秘密。
他の人にはわからないだろうけど、
あたしと湊くんには負のオーラがビシビシ伝わってきてる。
若干ぎこちないハイタッチが終わり、美菜子は話もしないまま、
軽く会釈をして終わった。
うわあ。
って!!
次あたしだよっ!!!!
視界の隅に、慶太さんが見えてまた恥ずかしくなった。
慶太さんは、あたしと湊くんの関係知ってるんだもん。
「写真集…発売おめでとぅ…」
「ありがと」
「…なんか、照れる、ね」
湊くんを目の前にすると、急に恥ずかしくなった。
かっこよくキメられた髪型に、少しダボっとした紺のニット。
そのニットから見える鎖骨が、やたら目につく。