湊くんの秘密。
本当にごめん。
それからありがとう。
俺も頑張って、この役勝ち取って、蘭に恩返し出来るといいな。
それから少し話をして電話を切った。
よし…っ。
さっそく慶太さんからもらった台本読もう。
後から映画も見なくちゃ。
なんだかワクワクしてきた…!
自分にやれることは全部やって、オーディションは精一杯頑張ろう。
自分らしく、それでいて楽しもう。
もし落ちたとしたら、自分には縁が無かった作品だって思えばいいんだ。
俺ならいける。
俺の隣には蘭がいる。
慶太さんがいる。
頼りになる先輩たちがたくさんいる。
俺に出来ることをやろう。
俺は手に持った台本を、強く握りしめた。