湊くんの秘密。



「たった1ヶ月半でしょ」

「うん…」

「気持ち切り替えないとバチ当たるよ」

「……ん」



そう言われて、納得はしているつもりなんだけど。


でも。なんか、やっぱり…。



「とりあえず落ち着いて」



美菜子はあたしの手に無理矢理はちみつ100%の飴を握らせた。


「この飴、落ち着くって有名なんだってさ」

「…あ、ありがと…」



飴の包みをビリッと破って口に放り込む。


食べたことない味だ…。

たしかにはちみつ100%って珍しいかも。


湊くんにもあげたい、かも。



密かにそう思ったから、飴の包みにを大事にポケットにしまった。



帰りにコンビニ寄って帰ろう。



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