湊くんの秘密。




「書き終わったらもう今日の仕事終わりなんだから早く書け。

そしたら俺も早く帰れる」

「へいへい」




これは慶太さんのチェックとか入らないし、別に今慶太さんいなくてもいいのに。



そんなこと言うなら、先に帰ればいいのに。



だけど、俺が終わるまで待っててくれるあたりがさあ…

なんか俺、こう思うんだよね。




「慶太さんさぁ、

俺のこと好きでしょ?」




そうニヤニヤしながら聞いたら、ものすごい真顔で


「気持ち悪いお前いつからそんなキャラになったんだ?変なこという暇あったら働け」



と早口で言われた。



ごめん、それ、

照れ隠しにしか聞こえないよ、慶太さん。



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