湊くんの秘密。
湊くんの前に座って、足をブラブラと揺らした。
教室を見回すと、やっぱり少し視線を感じる。
普段話さない湊くんが話してるとなると、みんな不思議がるんだ…。
……話してるだけなのになぁ。
そしたら肩をトントンと叩かれて、湊くんが指差す先を見た。
それは湊くんのノートで、
【蘭ちゃんぎゅーしたい】
って書いてあった。
「えっ?!」
いや、ちょっ、ここでは無理だよ!!
なんて顔が熱くなっていると、
湊くんは人差し指を口の前に出してしーっと言った。