湊くんの秘密。
昼休み、当たり前のごとく、美菜子とはアニメの話で盛り上がっていた。
「いい?!大翔様はね、あたしの神様なの!わかりますかこの感情がぁ!!」
「………テンション…」
しらけた目であたしを見る美菜子を無視して
「うるさいっ!大翔様はあたしのよき理解者なのよ!!!」
ふんっ!と鼻から息を出すように力説すると、美菜子はニヤっと笑った。
え?
「なにか、おかしい…?」
「大翔様がよき理解者ねぇ…?それは、湊様の間違いではなくってぇ?おほほっ
」
「…っちょ、それ…っ」
なんだそのお嬢様キャラは…、と思いながら
湊くんに聞かれてないか心配になって、湊くんをさりげなくチラ見してみる。
「……っ///」
何で。
何で目が合っちゃうかなぁ〜…っ。
一瞬チラ見しただけなのに、タイミングよく目が合ってしまうなんて。
バタッと机に頭を伏せた。
やっぱ、顔……熱い。