湊くんの秘密。



「…そっかぁ。

じゃあ、蘭ちゃん付き合ってね。俺のストレス減らすの」

「うん…っ」



あたしでいいのかな。

湊くんのストレスを減らす役目。



でも、少しでも湊くんの役に立ちたい。



あたしでいいのかな、じゃなくて、あたしじゃなきゃって思えるように


あたしも頑張らなくちゃ。



湊くんの役に立てること、何かあるはずだから。



お仕事も学校も両立するなんて、誰にも出来ることじゃない。


少しでもあたしが、癒せたり出来たら…。


抱きしめられながらそんなことを考えていたら、湊くんは思い出したように言った。



「じゃあさー、キスしたらストレスって激減すんのかな」



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