湊くんの秘密。



「俺の家…?あと適当にフラフラ〜っと」

「……ぉ、れの…」



湊くんの家?!

ちょっと待ってよ、早すぎませんか!

初デートですよ!?



あたしはもう少し、健全なお付き合いを……って思ってたし、

湊くん今までそんな素振り見せてなかったじゃん!



何ここにきて『俺、実はエロかったんだ』みたいな顔してるわけ!!!



「蘭ちゃんヘンな事想像しないでくれるー? 俺そんなつもりで言ったんじゃないよ」

「…え、そうなの」



あたしがホッとしたような顔をすると

『その顔、逆に傷つくー』と、頭を小突かれた。



「ごめんっ、でもそういうことなら…」



そういうことなら、行こう、かな…。

湊くんの家、気になってはいたし。

どこにあるのかも知らなかったし…。


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