湊くんの秘密。
昼休みまでちょこちょこ観察していたけど、ほとんど人と話さないし、
顔上げないし……ほんとに暗いっていうか…。
昼休みになって、
あたしはノートの端に【ついてきて】と書いてビリッと破った。
それを、久遠くんの机にすっと滑らせる。
ついてきてると信じて、振り返らない。
着いた先は、非常階段の下。
階段下収納てきな感じで、スペースがある。
久遠くんより背の低いあたしが、階段を下っている天井が低い方に立つ。
「昨日のことだけど」
「……」