湊くんの秘密。
一緒に食べます!
「夜ご飯、俺の家で食ってく?」
そう聞かれたのは、もう空もオレンジ色に輝き出した夕方だった。
あの後アニメの裏話を聞いたり、仲のいい声優さんが誰だとか
同期の声優がバカばっかりだとか、そんな話をたくさんしてくれた。
途中、つまんなくない?って聞いてくれたけど、
あたしは嬉しくて仕方なかった。
だって、声優って職業が好きだもん!
自分でなるのは無理だけど、なれるものならなりたい!
くらいの気持ちだってある。
それに、大好きな湊くんの話が聞けるならなんだっていい。
またあたしの湊くん情報に、たくさんの情報が詰め込まれたんだ。
「うんっ!一緒に食べます!」
「りょーかい」
ニコッと笑って、あたしの頭に優しく手を置いた。