全ての想いはビードロの中に

1‐封印の儀式

  真央里と兄が東京へ戻った後何故か?僕の真央里への思いは、日増しに募っていった。しいて言えばそれは単に『僕の隣に真央里がいてくれないから淋しい』と言うただそれだけの事なんだけれど。が、しかしそれはまるで僕の心の中にポッカリと大きな穴が空いたような空虚さだった。


そしてその時僕は真央里が縁日で最も興味を抱いたビードロの事を思い出し、そしてふっと僕は思った。『僕が手作りしたビードロ』を真央里に渡そうと。でもってその逸(はや)る僕の気持ちは、止められなかった。


  だから僕は早速ネットで『ビードロ作りの1日体験』なるものがあるのか?とパソコンで検索をしてみた。するとラッキーにもパソコンの検索結果の最初のページに『ビードロ作りの1日体験』の事が載っていた。
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