全ての想いはビードロの中に

　　が、しかしそれは両親にしてみれば一応兄が長男だからと言った、単なる世間一般的見解ゆえの『跡取り息子』と言う意味合いでしかなかったんだろうけれど。


　　　うーん。それにしても何故この僕はこんなにも真央里に拘るのだろうか？と自問自答をしてみる。そして『何故僕は真央里じゃなきゃダメなんだろう？』と冷静に自分の心に問いかけてみた。


　　ちなみに好きと嫌いは紙一重。だからこの先僕が真央里の気持ちを逆撫でして、真央里が僕を好きになる前に僕が真央里を怒らせて、取り返しが効かない致命傷を心の中に負ってしまうかも？知れない。そんな事にでもなったら多分今現在の僕は到底立ち直れそうにないと思う。


　　ちなみに確かに今現在の僕は真央里が好きなんだから、そんな先の事なんかいちいち考えなくても良いんじゃないかと言う気もする。