*RewindinG*
僕がそう問いかけた相手は、時耶。




「答えろよ」



僕は鋭く彼を睨みつける。

すると時耶も対抗するように僕を睨みつけた。


時耶の口から出た言葉は思いもよらないものだった。



「うるさい」



時耶のその言葉に僕の中の何かがプツンと切れた。



「てめぇ、人の女に手ぇ出してんじゃねーよ!」


言い終わらないうちに僕は時耶に飛び掛った。

それと同時に時耶も僕に飛び掛ってくる。



「おめーに言うことなんざねーよ!」



揉みくちゃになる僕達を止めようと亮輔と憲太が止めにかかる。



「お前らいい加減にしろって!」

「見っとも無いぞ!」



二人にお構いなしに僕は時耶に威嚇を続ける。

さっき僕は見たんだ。

涙が時耶に僕のあげた指輪を渡していたのを。

その指輪は今、時耶のパンツのポケットに入っている。

思い出すたび狂いそうなほどの苛立ち。


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