シークレット・ガーデン

・娘と青年(4)

 

 ――いつも感じていた。緑の隙間から見下ろす視線を。

 じっと観察するような、それ。
 振り向けばそこに、なんの暖かみも、なにかの感情すら感じられない、虚ろな碧の瞳があることもわかっていた。

 だから、無視した。決して目を合わせるなんてことはしない。

 あいつの顔なんて見たくもなかったし、あっちだってこちらを目障りに思っていたはずだ。


 庭師の養い子。
 あの男が殺した娘の、忘れ形見など――

 


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