お嬢様の事情その1
『そうよ。そしてそのリボンを付けている限り貴方は一般生じゃない。』

そう言ったのは静香。

『だから私たち貴方を歓迎するわ。』

林檎は自分の不安定な立場に狼狽えていたが、静香と優と綾美の微笑みに安堵した。

新学期当日、立派な学校の雰囲気に呑まれて狼狽えた林檎だったが、無事に学友に恵まれて一日を終えた。
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