お嬢様の事情その1
それからと言うもの頻繁に交流をするようになり、私も祖父とよく会うようになった。

会うようになってから祖父のことがだんだんとわかってきた。

厳格な性格なこと。
でも少しは優しいこと。
家族を愛していること。

しかし、そんなときに問題が起きた。

祖父は日本から世界にかけて幅広く事業を広げている会社の会長をしていたが、家を継ぐ跡取りがいなかったのだ。

祖父は悩み養子を取ろうかと迷ったが、母が私を推薦した。

私は驚きに目を見開いたが、父も養子を取るくらいならば私を跡取りにと申し出た。

私自身は白羽の矢が立ってしまいめまぐるしい変化に驚きを隠せなかった。

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