これはプライドのための復讐です。【更新ストップ】
さて、と。
私は指で本を辿りながら小説を探す。
……ないなぁ。
「何か探してる?」
わっ……
誰もいないと思った図書室に人がいてビックリ。
突然後ろから話しかけられた。
黒髪に黒ぶちメガネ。
いたって真面目そうな見た目に、顔は結構整って見える。
「……はい。小説を。『黒の双曲線』の続編を探していました」
「あー…それね。ごめん、今俺の家にある。明日、また取りに来て?渡すから」
思いもよらなかった申し出。
勿論、私は頷いた。
「はい!ありがとうございます」
「いいよ。あれ、二年生だよね。俺も二年だから、敬語止めてよ」
「あ、うん」