これはプライドのための復讐です。【更新ストップ】

「……俺、不安で不安で。回りからもお前なんかと、とか良く言われてさ。薫、人気だったし、俺、こんなんだから、全然似合ってねー、なんて毎日言われてた」


そうなんだ。

確かに、歩と付き合った、と告げたときは凄く驚かれたわね。



「けど、俺は頑張るんだ、って。今は駄目だけど、薫に似合う男になるんだって……けど。不安は毎日募った。俺は好きだけど、薫は…俺を好きじゃないんじゃないかって思い始めて」



また目を伏せた歩は足に顔を埋めた。

表情が見えないのは少し残念だけど、悲しい小さい声で話を続けた。


< 25 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop