ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「………。日向。二度目は…シャレにならんで。」
「わかってる。…なあ…。『かわいい』返上したるで、由良。」
「無理せんでええって。生まれもった可愛らしさはどーもできんし。」
「嫌味なやっちゃ。ほな…分けてもらおうかな。」
「……ナニコレ、キュン死にさせる気か。」
「させたるで。」
「どうやって?」
「こうやって。」
私はメガホンを由良の耳にあてて、
「………好きやで、由良。」
小さく……呟く。
「あ?なんやて、聞こえんのやけど……。」
…………。
おい、コラ。
こんなきゃわゆい告白………。
こそばゆくて二度とできんてわかっとるやろ…!!!
由良は…屈託ない笑顔で、じっと私を見てる。
そう、私の一番好きな…由良。
しょうもないやっちゃ……。
なら、こっちだって…
素で行くで。
私は、
大きく息を吸って………
それから、メガホンを口にあてる。