ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「……へー……。」
オトナの恋?
由良、ちっこいオッサンになったんか。
想像できへんな。
「経験値ゼロのお前のことだから、このまま友達してても前に進まんからな。おっちゃんが協力したる。」
「………。なあ、」
「ん?」
「恋って楽しいん?」
「楽しいで。苦しいこともあるけどな、好きなヤツとおると嬉しさも倍になんねん。明日もはよ来いって思える。」
「………。…ええなあ…。」
「そやろ?だって…、夏やし?」
「………。」
「恋せな。」
「………師匠…!(注:由良のこと)」
「お、ようやく乗ってきたな。」
「夏ですやん、なあ?」
「そや!」
「楽しく…行こか。」
「……おー!」
由良、私…、恋しとったんやな。
アンタはなんだかんだ…凄いわ。
アンタのおかげで、また…一つうれしーことが増えそうやね。
私は由良の勝ち誇ったかのような顔にさえ、苛立つことはなく……、
なんだかんだどっしりと私を受け止めよーとするでっかい心に。
感謝カンゲキ…するのであった。