ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「…………。」
コラ。余計なこと言わんといて。
「……。あー、ちゃうちゃう、こう見えてそいつも女子やねんな。いざと言う時の便利グッズがぎょうさん入っとるんよ。さすがやな…、ポテトにチョコに飴玉に…。………。ん?『飴ちゃん』?ぶっ…!女子は女子でもオバハンやったな。」
「…………!!そーや、どうせ飴ちゃん持っとるし、菓子のオンパレードやもんな。フォローする気ないなら放っとき~!」
誰やねん、こんなんリーダーにしたんは。メンバーを守るのが役目やろ!
「ははっ、お菓子か。やっぱ女子やなあ…。」
「「…………。」」
私と由良は、ぽかんと…顔を見合わせる。
アカンで、阪本くん。アンタはホンマモンのじぇんとるまんや!
「………。お話のところ悪いけどな、そちらの皆さん…。」
やりとりを黙って聞いていたアキラが…ここでようやく、口を開いた。
「……。阪本くんの班の人ら、もうとっくにいなくなってんけど……?」
「「「あ。」」」
ご指摘通り。
先に進んで、遠くに小さく見える人達が…、こっちを振り向きながら、バイバイと手ェ振っとる。
「………。なあ、そやったらこっちにまざったらええやん。うん、それがええ、名案や!」
由良はぽんっと手を打って…、突拍子ないことを口にする。
「…頼りないメンバーばっかやねん。サカモトおったら助かるわあ。」
「……………。」
由良…、アンタ……
よく言うた……!!!
「追いつくのも面倒やろ?な、な?」
大きな目をきらっきらに輝かせて、願いをこう。
「……そやな、なんやこっちも楽しそうやし。日向さん、お邪魔してえーか?」
「……。師匠…、イエ、リーダーの権限やし、ウチは全然構へんで!」
「…なら、遠慮なく。リーダーは由良くんなんや?」
「由良でエエで。俺も既に阪本呼んでるし。ほな、よろしゅう♪」
なんや急展開やけど、凄いわ…由良。
握手ちゅーか…、もうスキンシップをとる仲に……!!
「うわっ……と、と…」
あまりにも見とれて、うっかり足元をとられたけれど…、