ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「…っぶねー…。」
ちょうど真後ろにいた阪本くんによって、ガッチリと肩を…支えられる。
「………ご。ごめん。」
ス…、スキンシップを図ってしもた……。
「や、てか、地面抜かるんでるし…気ィつけてな?」
「は、はぃい~!」
声が…ひっくり返ってしまった。
「ええの~、最近の若い者は。」
小さいおっさんは、ウチらを見下ろしながら……
親指をつき立てて、まるで『お前もようやった☆』…とでも言いたげなサインを送ってきた。
アカン……、
こりゃあハートがこそばゆいわ。
「ささ、早うポイント見つけな!」
照れ隠ししながら…私は由良を追い越して、サッサと前を歩いた。
「………。なあ、日向さん!」
ここで、最後尾の細谷くんが…
突然、声を上げた。
「……なんや?」
「荷物重たいなら、俺がお菓子食うたろか?」
……………。
「「だから…、まだ出発したばかりやろ!!」」
由良と私は…再び突っ込む。
「息ぴったりやな、自分ら。」
冷静に分析するアキラが…
めっさわろていた。