ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)




「…っぶねー…。」



ちょうど真後ろにいた阪本くんによって、ガッチリと肩を…支えられる。





「………ご。ごめん。」





ス…、スキンシップを図ってしもた……。




「や、てか、地面抜かるんでるし…気ィつけてな?」



「は、はぃい~!」




声が…ひっくり返ってしまった。




「ええの~、最近の若い者は。」



小さいおっさんは、ウチらを見下ろしながら……



親指をつき立てて、まるで『お前もようやった☆』…とでも言いたげなサインを送ってきた。





アカン……、


こりゃあハートがこそばゆいわ。



「ささ、早うポイント見つけな!」



照れ隠ししながら…私は由良を追い越して、サッサと前を歩いた。






「………。なあ、日向さん!」



ここで、最後尾の細谷くんが…


突然、声を上げた。




「……なんや?」




「荷物重たいなら、俺がお菓子食うたろか?」








……………。








「「だから…、まだ出発したばかりやろ!!」」




由良と私は…再び突っ込む。




「息ぴったりやな、自分ら。」





冷静に分析するアキラが…



めっさわろていた。
< 34 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop