ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
折角由良がよこしたキラーパスを…
しっかり受け取らな……!!
誓いを胸に、ススス…、とペースを緩めて。
阪本くんの…隣りを歩く。
「……変な感じやな。」
つい、ポロっと…
そんな言葉が零れてしまう。
「……?」
阪本くんが…首を傾げる。
「…いっつも隣りにいるヤツとは目線の高さが一緒やから…、つい、すぐ横見てまうけど、阪本くんだとえらい見上げんと、顔が見えへんもんな。なんや首が攣りそうや。」
「………?そんなん見んでも…。なんか顔についとるん?恥ずかしいやん。」
「人と話す時は顔みなアカンやろ?」
「………。…なる程、確かに…そやな。」
途端に、阪本くんはじっと…私を見返す。
じっと見て、
じっと見て……
あ、甘い……雰囲気。
その顔が、次第に近づいてきて………。
「ぶっ……」
……吹き出す。
「………?!」
なんでやねん?!
「眉と眉の間。ええ所刺されたなあ……。千昌夫やん。」
つん、と眉間を指おしされる。
「……。ナハナハ。」
「それはせんだみつおやろ。」
「あは、まちごーたわ。」
恋って…、むず痒いわ……。