ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)





折角由良がよこしたキラーパスを…


しっかり受け取らな……!!



誓いを胸に、ススス…、とペースを緩めて。


阪本くんの…隣りを歩く。




「……変な感じやな。」



つい、ポロっと…


そんな言葉が零れてしまう。



「……?」


阪本くんが…首を傾げる。




「…いっつも隣りにいるヤツとは目線の高さが一緒やから…、つい、すぐ横見てまうけど、阪本くんだとえらい見上げんと、顔が見えへんもんな。なんや首が攣りそうや。」



「………?そんなん見んでも…。なんか顔についとるん?恥ずかしいやん。」



「人と話す時は顔みなアカンやろ?」





「………。…なる程、確かに…そやな。」




途端に、阪本くんはじっと…私を見返す。



じっと見て、


じっと見て……




あ、甘い……雰囲気。







その顔が、次第に近づいてきて………。





「ぶっ……」


……吹き出す。




「………?!」




なんでやねん?!



「眉と眉の間。ええ所刺されたなあ……。千昌夫やん。」



つん、と眉間を指おしされる。



「……。ナハナハ。」



「それはせんだみつおやろ。」





「あは、まちごーたわ。」




恋って…、むず痒いわ……。









< 35 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop