ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「10問中7問正解かあ…、まあまあやったな。」
ウォークラリーを終えたうちらは、次の野外炊飯に向けて……
食材やら、調理器具の準備へととりかかる。
「んじゃー俺はこれで。楽しかったわ。特に日向さんと由良の漫才が。」
「「なんでやねん。」」
阪本くんはケタケタと笑って……、
自分のクラスの輪へと戻ろうするが……。
「日向さん。」
一度、足を止めて……
振り返る。
「…………?」
「後で、ゆっくり話せえへん?」
「……えっ。」
「キャンプファイヤーん時でも、こっそり抜けて。」
「…………!!」
「…考えといて。…ほな。」
頭の中で……、幸せの鐘が鳴り響く。
「ゆ…、由良っ、今の聞いとった?」
くるっとすぐ横を見るけれど、
由良の姿は……ナイ。
「……空回りやん。相方失格やなあ……。」
キョロキョロと辺りを見渡すと、由良は………香澄ちゃんの元におった。
「………。そっか、あっちがホンマもんのコンビやってんなあ……。」
自分の左隣りが、急にスカスカ感じて…妙に物寂しゅうなっていた。