ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)







「ほな、私から言うとくわ!ちょうどソコにおるみたいやしな。」



「…えっ…?」



「……日向さん!!」





え……?




「………?今、私を呼んだのはあんさんですか?」




「そうや、他に日向さんなんておらんやろ。」



……ええ?




「秋大はウチの彼氏なんやから…、ちょっかい出さんといて!!」




えええ~っ??!




「……香澄。お前、やり過ぎや。」




パチン、と……



由良が香澄ちゃんの頬を叩く。





「……え。ゆ、由良…?香澄ちゃんのかわええ顔に何しとるん?」




「…日向に関係ないやろ。ええねん、こんくらい。」




「けど……」




「お前、自分が責められとったんやで。香澄庇うのは筋違いやろ。やましいこと何一つないっちゅーのに。悪いのは…俺や。あと…、勘違いしてるコイツが悪い。だから、日向は関係ない。」




「……………。」




アカンな……、目がマジや。



こんな怒てる由良…、初めて見るわ……。




「秋大の…あほ。」





香澄ちゃんはばちこ~んと由良の頬を平手打ちして、


目に涙を浮かべながら…走り去ってしまった。




「……由良……」


「うるさい、放っとけっ。」



「……………。」





由良もまた、香澄ちゃんとは反対の方向へと…


ずんずんと歩いて行ってしまった。











「……あーあ、やっぱりなあ…。」



私の背後から、ボソッと呟いたのは……


ひいちゃん。



「わ!いつからおったん?」



「おもろいからずっと見とったわ。」



「……悪趣味やなあ…。」




「な?こなっちゃん、やっぱこーなりおったやろ?」




「………?」



「男女に友情など成立せんのやて。特にモテる女ほど…そう思てる。オスは…どう見てもオスってことや。」



「…………。」




そういうもんなんかなあ……?







恋って、なんやめんどいなあ……?






< 43 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop