ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)







「おはよ~!」


「おはよう!」


「今日も暑いね~。」



「アイス食べた~い!」



朝から爽やかでんなあ、皆さま。


夏鉄板の会話…、型にハマッとんで?






ジーワ…

ジーワ………





朝から賑やかでんなあ、蝉さん。




ミーンミンミン……




……どっちが蝉や?

どっちもか……?










「オイ……、日向。」



「……………。」



「日向っ!」



「……………………。」




「おんどりゃあ~、何度も名前呼んでるやろ!返事ぐらいせい、こンのボケぇっ!!」



すぱこ~ん☆
(注:頭を叩く音です)






朝からうるさいでんなあ、由良さん。



うるさいって「五月蝿い」って書くんやで?



ぶんぶんぶんぶん…



蝿叩きで叩いたろか?



や、それよりも…


「虫コナ~ズ~♪」


↑……した方が効果的か?



「ナメとんのか!なんやねん、も~。知らんッ勝手にやっとれ!」



「……………。」



短気でんな、あんさん。







「ちょっと、小夏~?どうしちゃったの、一体?」



見兼ねたアキラが…うちらの間に入ってくる。




「遠藤。コイツさっきからず~っとこんなんやねん。俺何かしたか?!」



「……。エ…、いや……。それはわからんけど…。」




「コドモやないねんから無視はないやろ。心証悪いわ。」






ぷんすか怒ってる…由良。




そうやねん、なあ…?


わかっとるんよ。ウチかて好きでこうなっとるんやないで?


そやけど……。




そやけど、アンタの顔見とったらなあ、思い出してまんねん。






あの夜の……光景を。





「……由良ぁ、忘れたんか、アンタ。」



「はあ?何を?」



「スポーツマンシップにのっとって、健闘を祈りあったやんけ…。」



「………覚えとるよ。」



「そやかて、由良離れしたんやで。」



「……そうかもわからんけどなあ…、けど、露骨すぎるやろ!口利くのもアカンのか。隣りの席なのに……。」




「…………。」



「知らん、えーで。お前とはもー口利んし!」



「………!!」




「無視か!こんチキショー、のれんに腕おし、糠に釘、豚に真珠とはこのことや……!」





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