ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「「ぁあ……?!」」
それから、数10分後…
私は、その少年と…再会することになる。
「なんでアンタがここにおんねん!」
教室に入って。
隣りの席のコに「お隣りよろしゅう」なんて声をかけたら。
顔を上げたのが…そいつやってん。
私は奴を指差しながら、ワナワナとその手を震わせる。
「……極度の迷子やな、自分。お巡り呼ぼか?」
なんでコイツが堂々と座っとんのか理解できへん。
「………せやから、ゆーたやろ。俺、2年やて。アンタのその分からず屋のとんちんかんこそ、逮捕モンやで。」
奴は立ち上がると……さっきよりも凄みをかけて、睨んでくる。
「…………。はあ?!そんなちっこいナリしといて紛らわしいんじゃ、詐欺や詐欺罪っ!」
「ああ?今全国のちびっ子敵に回しよったな。そっちこそなあ、いかついナリして怖いんじゃ、このヤンキー女。補導や補導。」
「……!肩幅はしゃーないやろ!女子に対してなんちゅー失礼なこと言ってくれるんや。」
気づけば、やんやん騒ぎ立てるウチらはすでに注目の的で…。
「……なんや、二人仲ええんね。」
「「仲ようないッ!」」
ドン引きしながら苦笑いするクラスメイトの声によって。
しぶしぶと…
お互いにぐるんと背中をむけながら……
席についた。
……と、これが俗に言う奴との『出会い』ってヤツで。
隣りの席やっちゅーからまた最悪な事態な訳で……。
こうやって……
うちらの春は来よった、ちゅーワケですわ。
ちゃんちゃん♪
…エ。まだ続くんかいな。
そりゃ失礼しました~。。