ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)
「……なーる。」
「………ええねん、ええねん。どうせ俺は群れから外れた猿やねん。ボスには向いてへんかったんやなあ……。」
「ゆ…、由良……。」
「…………。なんや、狂犬日向。」
むっ…!
「…お前とは口利かん言うたやろ。」
「……そやけど……」
「良かったなあ?上手くいったんやってな?」
「…………。」
「散々応援しとったのになあ……?」
「ゆ……」
「お前は犬…、俺は猿……。所詮相容れない犬猿の仲やし?仕方ない、そりゃしゃーないわ。」
「…………。」
「これでようやっと肩の荷下りたわ。花火一緒に見る相手…できたやん。」
「…………!」
まさか…、由良……?
「たんじょーびも、さみしないな?」
…………そう…か、
私があんな事言ったから……、
だから、ずっと気にして…応援してくれたんか…?
「……ささっ、1学期の締めくくりや。どっかの誰かさんみたく補習になりとーないからしっかり勉強せな。」
由良はこれみよがしに…数学の教科書を開く。
「……。つぎ、エーゴやで。」
「………!わかっとるし!」
そっぽを向いて、ガリ勉モードに入りよったけど……、
けどな……、由良。
アンタ……、
ますます背中ちっちゃくなっとんで……?