あたしがいなくなる前に【完】
すると前からさっきとはまるで別人の真衣が歩いてきた。
「 ど、どうしたの? 」
恐る恐る尋ねてみると
「 クラスが....あたしだけ違うの... 」
「 どういう事だ? 」
「 だからあんたと真菜が一緒であたしだけ違うクラスなのぉー!!!!!! 」
ーー嘘....陸斗と同じ...?
「 まぁまぁ、二度と会えないわけじゃねーし(笑) 」
「 最悪.... 」
ガクリと肩を落とす
さっきの真衣はどこへいったの...?
「 じゃぁそろそろ入学式始まるし行くとすっか! 」
「 そうだね...真衣...離れちゃったね 」
「 ぅううう~あたしの事忘れないでよぉぉお?? 」
ーーなんかのお別れですかコレ。
「 真衣のクラスにも行くからね! 」
「... ありがとう... 」
「 俺も行くから! 」
「 ....嬉しくない 」
なんだよ〜と口をとがらす陸斗につい笑っちゃう。