ココロクスリ
それからの生活は地獄そのものだった。
ゴミで足の踏み場もない部屋。

ネズミやゴキブリの死骸も転がっていた。

電気もガスも水道もとまった日々もあった。

たまに帰ってきては何日分かのお金を置いて出て行く母親。
だんだんその間隔は長くなりそして1ヶ月帰ってこない事が平気で繰り返されるようになっていった。

見かねた母方の祖父母が私達を引き取ってくれた。

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