ココロクスリ
その日はタクミと言うサブと会う約束で近くのミスドで待ち合わせしていた。
タクミは正直私の苦手なタイプだった。
外見がどうとかってわけじゃなく性格かな?
とにかく鼻につく話の仕方や人をバカにしたような言い方が勘に触るようなサブだった。
我慢だ!と自分に言い聞かせながら必死に耐えて笑顔で相づちをうっていたが、
『で?君はいくらでヤラせてくれるの?』
と、言われ我慢が限界に達してしまった。
「アンタなぁ、さっきから黙って聞いてたら好き放題言いくさって!何様のつもりなん?人の事とやかく言うんやったらその性格直してからにせぇや!アンタがどんな風に生きてきたなんか知らんけどそんだけ態度デカかったら誰にも相手されへんで?何がいくらでヤラせてくれるやねん!ふざけんな!こっちだって選ぶ権利あるんじゃ!まにあってるわ!」
怒鳴りつけてしまってからヤってしまった事に気づき間の抜けた顔をしたタクミを見て頭から冷たい水をかけられた気分になった。