ココロクスリ
夜になり翌日会うはずだったサブから熱が出て明日様子みて行けたら行くけど無理かもしれないと連絡があったので社長に報告すると仕方ないとアッサリ言われて肩の荷が下りた気分だった。
やっとプレッシャーから解放されるような気がして真由さんの部屋に行きタクミの話やヒデさんの話をした。
真由さんは誠の名前こそ出さなかったけど良かったと喜んでくれた。
だけど、その日夢に誠が出てきた。
とっても悲しい目をしていた。
ハッと目が覚めると涙が溢れていた。
―ごめんね―
何度も何度も誠に謝った。
忘れてなんかないんだよ。
忘れられないよ。
だけど―――
もう誠の抜け殻にすがって歩いていくのは辛いんだ。