【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「行こっ♪」
すっかり上機嫌になった私は、翼の手を取り歩き出した。
今日の主導権は私が握ってやるんだ。
久々に、思う存分甘えさせてもらおう(笑)。
コンビニまでの道のり。
どうしても気になったので、さっきどうして話をプリンに逸らしたのか、と翼に聞いたら、
「……美喜のこと抱きたくなったから。落ち着こうと思って話逸らした」
なんて言われ。
おまけにキスまでされ。
真っ赤な頬で硬直する私に、悪戯に笑った翼の八重歯が、このときだけは狼の牙に見えた。
……あ。嫌な予感。
どうやら主導権は、翼に移り。
「ははっ。美喜真っ赤。カワイイ」
「……っ」
ううぅ……。
やっぱり翼にはもう少しだけ、子犬でいて欲しいと思う私でした。
――美喜&翼編*end――