【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
思わずそのまま悪戯したくなってしまいそうな弾力。
こういうのを最近の女の子は女子力って言うんだろうか……。いや、違うか。
「……もっと」
「ん?」
「もっと強く」
つねって?て、そんなつぶらな瞳で言われたらやるしかないじゃないですか松川選手ビバ緊張。
先程より少々強めにぷにぷにのほっぺをつまむ。
すると、
「……った」
「えっ!?ごめん!痛かった!?」
六花ちゃんが眉を寄せて声を漏らした。さらには涙まで浮かび上がる。
やばい、力加減ミスったか!?
あわてふためく俺。
六花ちゃんは一粒涙をこぼしたあと、
「……夢じゃなかった。へへっ」
『嬉しい』とつぶやき、ほんのり染まった頬とともに、肩をすぼめてハニかんだ。
え、あ……。
流してたのは、嬉し涙で。
漏らした声は、『夢じゃなかった』の欠片で。
強くつねりすぎた訳ではなかったことに、ふっと息を吐く。