【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「……今の手じゃ、柚希が車道側になるでしょ」
「……へっ?」
「だから、こっち」
そう言って、さっき繋いでいた方とは逆の手を柚希の前に差し出す。
ポカンと口を開けてそれを見ていた柚希だけど、意味を理解したのか、最後には花が咲いたように微笑んで。
「ありがとうっ」
「……ん」
手袋をしていない俺と柚希の手。
お互いの体温が伝わって、繋がったところから暖かくなる。
すっぽりと収まってしまう柚希の小さな手が、まるで甘えるみたいに俺の手をきゅっと握ってくる。
それに応えるように握り返すと、それはもう嬉しそうに口元をほころばせた。
……あぁ、なんか、幸せだな。
ライトアップされた街が、キラキラと輝く。
付き合って5ヶ月、やっと叶った初デートは、きっと最高の思い出になる。
―女子禁制おノロケ大会withメンズ組*end―