【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「……柚希の仲間がたくさんいるじゃん」
「うんっ!うんっ、そうだよねぇ~っ!」
……って、ちょっと待て。
一瞬スルーしそうになったけど、今、軽くケンカを売られなかったか。
警戒するように振り向き、下から山田くんを見上げると、全く悪びれる様子もなくしれっとあたしを見ている。
「山田くん、君はいったいあたしをなんだと思ってるんだい」
「え?小動物。」
即答っすかアニキ。
「それはいい意味で?それとも悪い意味で?」
その質問には、ニーッコリ笑って誤魔化した山田くん。
あ、遊ばれている。これは完全に遊ばれている……!
「じゃ、じゃあ、どれがあたしに似てる?」
なんて、ガラス窓から中にいる動物たちを指差して尋ねてみる。
もちろん、あたしの反応をおもしろがって遊んでいる山田くんの手のひらの上から、早く抜け出したかったからなんだけど。