【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
それを見て、また笑う要。
……こいつは、いつも一言余計なんだ。一言。
「悪い!遅れた!」
爆笑する要を横目で睨んでいると、その声と同時に松川が駆け寄ってきた。
息切れ切れで、要の横に座る。
「……松川が遅刻って珍しいね」
肩で息をしている松川にそう投げ掛けると、メロンソーダがその手によって奪われた。
あ、飲んだ。
「あっ!松川お前、まだ柚希ちゃんとも間接キスしてない聖のメロンソーダ飲んじゃダメだろ~?」
「えっ?うわ、マジで?そうだったの?悪い!喉乾いてて」
「……や、別にいいけど」
というか、間接キスって。男同士でなにを気にしてるんだろう要は。
「……って、要、なんでここで柚希が出てくるの」
「えぇ~?もー、聖くんわかってないなぁ。間接キスは男女でやるから意味があるんだろ」
「……そういうもん?」
「そーゆーもーん!」
……いや、そもそも間接キスに意味を求めちゃいけないと思うんだけど……。