【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
と、要と話しているうちに、すっかり無くなっていたコップの中のメロンソーダ。
それを見つめていると、なぜか松川が微笑しながら、店員に新しくメロンソーダを注文する。
「山田って、ほんと顔に出るよな」
「……え?そう?」
「うん、すっげーわかりやすい。今もさ、それはもう捨てられた子犬みたいな目で空になったコップ見つめてたぜ」
「えー……」
なにそれ、自分に引く。
「いやーあ、聖は甘いもの好きだからね~。メロンソーダちゃんが恋しかったのよね」
「……いや、誰だよ」
声まで裏っ返して女の子を演じる要に、やっぱり柚希の面影を感じる。
――…………。
「で、松川は六花ちゃんとどうなのよぉ?」
「伊藤、お前女の子キャラ貫くんだな(笑)」
「……しかも若干クオリティー上がってるよね」
「せっかく男子集まったんだから、恋バナしましょうよぉ」
「……キモ。」
「おいこらそこ聞こえてるぞ聖」