マイ フレンド
俺が学校に着いたころには、もうすでに朝のホームルームが始まっていた。


俺は3年5組。幸い、慎也とクラスは離れた。

それだけでも助かった。


一番前のドアを開ける。
席がそこからの方が近いのだ。


「はい!小和田ぁ遅刻~」

担任の小塚。面白い先生で有名だ。

「遅刻した理由を言え!」

「…寝坊。」

「たった2文字で返すな!そしてもっと優しく言ってくれないと、先生泣くぞ。」

クスっと笑う生徒もいた。
俺は早く席座りたいのに…


「起きる時間を間違えて寝坊しました。すいません。はい以上です!」


「感情がまるでない!…でもまぁよしとするか!」


俺は自分の席へと座る。


「うーす!!」



でも…2つ嫌なことがある。

1つめ…俺の隣が荒谷なこと。



「本当に、小和田っちは遅刻魔だなぁ~」

うす笑いを浮かべる。
横目でチラッと睨んだ。


「よし!じゃぁ、これでホームルーム終わりー!」

起立着席をした。

そして嫌なこと2つめ。

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