マイ フレンド

元カノ

教室のドアを開ける。


「…小和田ぁぁ!」


荒谷が抱き付いてくる。


「マジごめんなぁ!ホント、デリカシーがなくて…」

「別に気にしてない…俺こそ、ごめん…」


荒谷は笑った。

「仲直り!」

ピースをした。



ふと、窓際を見ると戸野と目が合う。

戸野は目をそらす。


アイツとはうまくやってけない気がする。

何でも見透かされてそうで怖い…


俺は席に着く。
担任の小塚が入ってくる。







「今日、買い物付き合ってよ!波…」

帰り、下駄箱で靴を履いてる俺に、クラスが離れた徳田と小林が声を掛けた。

「…いいよ!」

「よっしゃ!久しぶりの3人だなぁ!」

徳田ははしゃいで俺の肩に手をまわす。


前には、女子の数人が輪になって話している。


「波く~ん!じゃぁね!」

その中の一人、長谷部が言った。
そこには戸野もいる。


「いいよなぁ波は!女子の人気者でさ!」

「お前も人気者じゃん!……面白いって!」

「あー面白いじゃなくてさぁ。」


校門に目をやると、違う制服の高校生がいる。


後藤だった。

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