マイ フレンド
「勝手なことばっか言うな!!」

「慎也…」

ダイは隣で、座れと合図する。

「そんな喋る仲間でもないくせに、波の悪口ばっか…あきれた……帰るわ。」

「慎也ごめん!!」

九条が謝る。

オレは振り向かず、喫茶店を出た。



人の悪口を言うヤツは嫌い。

それが一番親友の悪口ならなおさらだ。





家についたのは、午後の2時ぐらいだった。

オレは、波の部屋の窓を、棒で叩いた。


出て来ない。


もう一度…今度は強めに叩く。



すると、カーテンが開き波が出てくる。


「マジ、ヒビ割れるから軽く叩いてくんね!?」

「…ごめん。」

「こんな早く終わったのかよ?」


「ううん…かってに帰ってきた。」


「さては、なんかあったな…顔がムスッとなってるよ。」

「心配ない。…ただ、話題に乗れなかっただけ。」


ふーんと波は言った。



「あのさぁ、後藤と別れたって本当?」

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